火曜日, 10月 02, 0019

開天節(개천절、ケチョンジョル)

 10月3日は開天節(ケチョンジョル)、大韓民国の天が開かれた日です。日本でいえば建国記念日ですね。それで、今日は韓国の建国神話、「檀君神話(タングンシンファ)」についてお話をしたいと思います。

 昔々、天帝の桓因(ファンイン)の息子、桓雄(ファンウン)は地球に降りたがっていました。それで、父の許しを得て地上に降りてきて世の中を治め始めたんですが、ある日、桓雄のところに虎と熊がやってきて「人間にしてください」とお願いをしました。桓雄は虎と熊に百日間洞窟の中で日を浴びずにヨモギとニンニクだけを食べれば人間になれるって言いました。これを聞いた虎と熊は早速洞窟に入りましたが、虎は我慢できず数日で逃げ出して、熊はよくこらえて21日目で熊女(ウンニョ)という人間に変わりました。
 人間になった熊女(ウンニョ)は今度は「子どもが産みたい」ということでまた桓雄のところに尋ねてきました。不憫に思った桓雄は熊女をめとって二人の間で子供が産まれました。それが韓国を立てた檀君(タングン)の誕生です。

 要すれば、天帝の息子と熊だった女の子の間に生まれた檀君(タングン)が 韓半島に国を立ち上げたということですね。そうです。韓国の先祖は神様と熊になるのです。ありえないですね^^; 

 檀君(タングン)は韓国人みんなに檀君(タングン)ハラボジ(할아버지、おじいさん)と呼ばれるほど親しい存在で韓国では「有史以来」といった言葉を「檀君以来(タングンイレ)」という表現でも使います。
 檀君(タングン)の建国は紀元前2333年(日本は縄文時代にあたります)と言われていますが、建国記念日となっている開天節は檀君が国を建てた日じゃなくて桓雄(ファンウン)が天から地上に降りてきた日を記念しているそうです。

 ということで明日韓国は休みです。うらやましい~(>_<)
 今年の開天節は南北首脳会談で盧大統領の北朝鮮訪問ができてもっとも意義深いですね。檀君の建国理念は「弘益人間」(홍익인간、ホンイク・インガン)ということで、「社会に広く益をもたらす人間」という意味です。人のため、社会のためにがんばることが自分にも益をもたらすという深い意味を持っています。今回の南北首脳会談でもこの「弘益人間」の思想を基にいい結果が出ればいいですね。

2 件のコメント:

Sandy さんのコメント...

ウニョンニ~
韓国の伝説面白いね!よく考えてみたら、中国だって一緒だね。中国の人民は「龍的傳人」(龍の後代)と言われるけど、それは…^^;

ブログ完成おめでとう~~☆

A さんのコメント...

でも、龍は何かカッコいいね。想像上の動物だし...