水曜日, 7月 23, 0020

伏日(복날,ポンナル)

 韓国には伏日(복날,ポンナル)というのがありますが、これは暑気払いで滋養食を食べる日です。日本でいう「土用丑の日」みたいな日です。「ポンナル」は全部で3日あり、それぞれ初伏(초복,チョボッ)、中伏(중복,チュンボッ)、末伏(말복,マルボッ)と呼ばれます。初伏から末伏までの時期を「三伏(삼복,サンボッ)」と呼び、この時期は1年で最も暑いのでこのときの暑さを「三伏暑さ(삼복더위,サンボットウィ)」と言います。

*伏日はいつ?
 夏至(一年のうち最も昼間が長い日)後の3番目の庚日を初伏(チョボッ)、4番目の庚日を中伏(チュンボッ)といいます。末伏(マルボッ)は、立秋過ぎて最初の庚日にあたります。旧暦のため毎年日付が変わりますが、だいたい7月中旬~8月中旬。2008年度は初伏が7月19日(土)、中伏が7月29日(火)、末伏が8月8日(金)となります。

*何を食べる?
 昔は、伏日の暑さを避けるために酒と食べ物を用意し、渓谷や山小屋で遊ぶ風習がありました。宮廷では、身分の高い官吏に氷菓子を与え、宮中にある倉庫で氷を分け与えたりもしたと言われています。民間では、伏日の暑さをしのぎ、身を守るために、参鶏湯(サムゲタン)や補身湯(ポシンタン)を食べました。また「金が火に屈する」という縁起をかつぎ、伏日を凶日だと信じ、種まきや旅行、婚姻、病気の治療なども慎んだとか。


  参鶏湯(삼계탕,サムゲタン)
 韓国の代表的なスープのひとつ。若鶏の腹を割いて、その中にもち米・栗・ナツメ・高麗人参・松の実などを入れ、長時間煮込んだ料理です。夏バテ、滋養強壮などの効果があると言われ、伏日に食べるものの定番となっています。伏日だけでなく、1年中元気がないときに韓国人が好んで食べる人気の料理です。


  補身湯(보신탕ポシンタン)
 犬肉を用いたスープ。「補身」とは栄養価の高いものを摂取して身体を強健にする、の意味です。古くはケジャン、または狗醤(クジャン)と呼ばれましたが、昨今では犬肉忌避の風潮から「補身湯」という名称を嫌い、栄養湯(영양탕,ヨンヤンタン)、四節湯(사철탕,サジョルタン)などと呼ばれることもあります。伏日の料理としても名高く、夏バテを防ぐスタミナ料理、または病気の時に栄養をつける料理として食べられます。が、韓国人の中でも犬肉に抵抗のある人が多く、一度も食べたことのないという人も相当います。ちなみに私は子供のときお母さんに牛肉と騙されて1回食べたことがあります。大して変な食感ではなかったんですが、それ以来食べてないですね。(^^;)

以外にも鰍魚湯(추어탕チュオタン、ドジョウを入れたスープ)、冷麺(냉면、ネンミョン)などもあります。冷麺以外は全部熱々の料理なんですが、これが韓国人の避暑の仕方で以熱治熱( 이열치열 イヨルチヨル)といいます。
以熱治熱とは韓国の四字熟語で「熱を以って熱を治す」という意味です。暑さからくる食欲不振やけだるさを熱い料理を食べることで治そうとする考えですね。暑いからこそ熱いものを食べるってバカなのか賢明なのかよくわかりませんが…(・_・;)

日韓交流中止の知らせ

 この前告知しました串良の日韓友好親善交流事業は急遽中止になりました。
頑張っていただいたボランティアの方々にはとても申し訳ございません。
交流事業に関わったたくさんの方がその実が実るのもみれずあっけなく
終わってしまってとても心苦しいです。
 韓国の情勢が良くなり次第交流を再開する可能性もあるのですが、
今のところではなんとも言えないです。
 自分としてもただ仕事がぱーになっただけのショックよりいろいろ
複雑なものがあり、‘残念’って一言では表現できないです。
できないですし、‘残念’という一言でまとめたくもないです。

 せっかく協力していただいたいろんな方々にお詫び申し上げます。
その協力が無駄にならないようこれからもっとがんばります。