金曜日, 2月 29, 0020

2月の仕事

 今日は4年に1回くる2月29日ですね。別にどうでもいいことなのに何だか不思議で少しドキドキします。2月を振り返ってみたらけっこういろんな行事があったような気がしてまとめてみました。


2月3日
 高須地区生涯学習の発表会がありました!
韓国語講座はこの前ブログにも載せた「ちびまるこちゃん」のオープニング曲「おどるポンポコリン」と「くま3匹」を韓国語で見事歌ってくれました!!観客の反応も一番よかったような・・・へへへ(^v^)





2月13日
 串良小学校でつるかめフェスタがありました!
子供たちがいろんなトピックについて自分が勉強した内容を親や友達、住民たちに発表する時間でした。4年生は私から韓国について習っているので今まで勉強した内容を基に韓国について発表してくれました。普段はおふざけしているけど、みんなの前で発表することになったらかなり緊張したみたいで…フフフ(^ー^)でも大勢の人の前で発表するということはすごくいい経験になったと思います。私も韓国の伝統衣装の韓服(ハンボク)を着て応援に行きました。ま、ただ見守るだけでしたけど(^^;)





2月20日
 串良料理教室でキムチを作りました!
人生初めてのキムチ作りです。ハハハヽ(´▽`)/日本人でも簡単に作れる簡単レシピが手に入ったので私も作ったことないのにわがまま言って講座生のみなさんに迷惑かけながら作りました。お母さんのキムチには勝てないですが、味もちゃんとキムチっぽかったので成功でした!


2,3日過ぎたらけっこうしんなりしてきていい味になりました


 
2月23日
 KAPICで韓国フェアがありました!
私はその中で韓国についていろいろおしゃべりをしたり、ちょっとした韓国語を教える「韓国サロン」にお手伝いに行ってきました。「韓国サロン」以外にも「チヂミ交流会」や「ユンノリ大会」もあってちょっとしたミニ韓国旅行ができたイベントでした。韓国からきた大学生20名も参加してくれました。


 
 
2月24日
 この前もアップしましたけど、韓国語大会が開陽高校でありました!
韓国語を楽しんでいる参加者たちをみて言語や文化を学ぶ楽しさについて改めて考えてみるいい勉強になりました。

 
 
 
2月28日
 細山田幼稚園のお母さんたちと韓国料理を作りました!
ブログにもレシピを載せた「もやしご飯」と「じゃがいもチヂミ」を作りました。炊飯器の時間が予想より長かったのであまりにもひもじさに出来上がりの写真を撮る暇もなくすぐ平らげてしまいました(^^;;)



小学校の調理室で作りましたが、窓からちょうど幼稚園が見えてお母さんたちは子供たちの遊ぶ様子をみながら料理を作りました。微笑ましいお昼の情景でした。
3月もこの調子で楽しんでいきます!!ファイティン!!(>▽<)

水曜日, 2月 27, 0020

삼일절 (サミルジョル、三一節) 

 3月1日は韓国の4大祝日のひとつとして韓国人にとって大きな意義を持つ日です。ちなみに4大祝日とは3月1日(三一節)と7月17日(憲法記念日)、8月15日(光復節)、10月3日(開天節)です。

 その中でこの三一節というのは1919年3月1日、日本の植民地支配に抵抗し、国民たちが国権を取り戻そうとする意思を表明するために起きた非暴力、平和運動を称える日であります。

 当時、日本の侵略で国権を失った韓国人たちは韓国語を使うのも禁止され、国旗を持つのすら許されていなかったです。もし韓国語でしゃべったり韓国の国旗を持ち歩いたりしたら武装した巡査や軍人たちに連れていかれて殺されるような時代でした。

 そういう過酷な現実で自分の国を取り戻したいという意識はどんどん高まっていって1919年3月1日、全世界に朝鮮は自主独立国であることを宣言する平和デモが起き、子供から老人まで国民みんなが太極旗(韓国の国旗)を持って街に出て「大韓独立万歳」を叫びました。
 このとき、読まれた「独立宣言文」の序文の内容です。

「吾らはここに、我が朝鮮が独立国であり朝鮮人が自由民である事を宣言する。これを以て世界万邦に告げ人類平等の大義を克明にし、これを以て子孫万代に告げ民族自存の正当な権利を永久に所有せしむるとする」
これは朝鮮の独立を願うのはもちろん、日本に対して正しい友好関係を樹立したいという希望も表れています。3月1日に起きたこの独立運動はどんどん全国に広がり、3ヶ月間続きました。運動は武器を持たずにデモ進行や同盟休校、独立請願、閉店など平和的な手段で行われましたが、日本軍の武力強圧により、多くの一般市民が無差別に殺害されて終息されました。

 自由を求めて死も惜しまず街に出て死んでいった人たちの意を忘れないために韓国ではこの日になると各家庭で自発的に太極旗を掲揚します。そして当時の独立運動を再現したりするいろんな記念行事が行われます。今になっては当時の悲壮な感じよりサムルノリや伝統踊りが披露されるなどお祭りみたいな雰囲気で行われます。

 日本人からみるとこういう日に韓国へ行けば怖い目に会うんじゃないかと不安に思うかもしれませんが、もうそんなことはないですのでご安心ください。(^-^)
 確かに当時の独立運動は日本への怨恨を噴出するのもひとつの目的でしたけど、今は誰かを恨む日じゃなくて当時、子供から老人まで国民みんなが自分たちの意思を表明したその勇気を称えて国の大事さ、自由の大事さを改めて感じる日なのです。

<<独立運動の再現>>

<<バスにもタクシーにも太極旗、家にもかかげられています。>>

月曜日, 2月 25, 0020

수고하셨습니다!! スゴハショッスンニダ!!

 2月24日開陽高校で「話してみよう韓国語」鹿児島大会が開かれました!午前10時からスピーチ部門、スキット部門、映像表現部門の順番で行われ、90人の出場者が今まで磨いてきた韓国語を披露してくださいました。

 私は初めて参加してみたのですが、県内(県外の出場者もいらっしゃいましたが)これだけ韓国語が上手な人が多いんだと感心しました。特に制服姿の高校生たちが印象的でした。とても嬉しかったですし、とても驚きました。鹿屋からはリナシティの講座からスキット部門に1組、串良町講座から映像表現部門に1組が出場されました。平年よりかなり出場者が多かったため、厳しい競争でした。

 残念ながらスキット部門では賞はとれなかったですが、韓国人の私からみると賞がもらえる、もらえないの差はほんのちょっとだけの差でした。しかもうちの市民講座はたった月2回の講座で1年もなってない勉強歴を考えれば断然優秀でした。(^ー^)

 映像表現では奨励賞をとりました!これも私からみると断然うちのチームが一番面白くてウケもよかったですのに(^^:) 韓国のことわざでいうと「팔은 안으로 굽는다(パルン アヌロ クムヌンダ)」ですね。腕は内側にしか曲がらないということで‘我が子がかわいい’の意味です。ハハハ。まったくそのどおりですね。親バカの気持ちというか・・・く(;´ー`)

 とにかく賞とか関係なく、今まで勉強してきた韓国語を試してみて、県内のいろんな韓国語学習者に会えるとても貴重な時間だったと思います。私もいい刺激になりました!来年はもっとたくさんの講座生と参加して鹿屋パワー(大隈パワー)をみせつけます!!(勝手な豪語に講座生のみなさん、ひかないでください。登校拒否だけは・・・)
 出場された方々や大会を開いてくださった関係者の皆様、本当にお疲れ様でした!수고하셨습니다!!

木曜日, 2月 21, 0020

정월대보름 ジョンウォル テボルム

 みなさん~昨日の月見ました?結構きれいな丸でしたよ。 今日はたぶんそれよりもっと完璧な満月が見れると思います。(^-^)

 韓国で旧暦の1月15日정월대보름 (ジョンウォ テボルという日で、1年で最も大きくて丸くて明るくてきれいな満月が浮かぶ日です。정월(ジョンウォというのがお正月という意味で、대(テ)というのが보름(ボル15日を意味する言葉です。それで簡単に대보름(テボルだけで呼んだりもします。

 今の대보름(テボルは別に祝日とかではないですけど、農耕社会だった昔には月の動きに従う陰暦で農事を行っていましたのでこの대보름 (テボルは特別な意味を持つ日でした。大体旧暦のお正月からは農作業から離れ、ゆっくり休みながら冬を過ごして、1月15日、満月の대보름 (テボルになったら再び農作業を開始したのです。

 そのときの風習の中で今まで残っているのがいくつかありますが、今からそれを紹介します!!
 대보름(テボルム)を代表する食べ物は오곡밥(オゴッパ、五穀のご飯)です。言葉どおりに五つの雑穀を入れて炊くご飯です。地方や家によって入る雑穀が違ったりもしますが、大体찹쌀(チャプサル、もち米)、(コン、大豆)、(パッ、小豆)、수수(スス、モロコシ)、(チョ、あわ)などが入ります。全ての穀物が熟し、豊作になることを祈る意味でこういう오곡밥(オゴッパを食べたそうです。このときにいろんな나물(ナム、お浸しものと似たような感じ・ビビンバの具として入る物)をおかずとして食べたりもします。
<<오곡밥(オゴッパ)と나물(ナム>>

 それから부럼(ブロというのもやります。この부럼(ブロという言葉の元の意味は「腫れ物、できもの」だったのですが、今は대보름 (テボルに食べる땅콩(タンコン、ピーナッツ)、호두(ホドゥ、くるみ)、(パ、栗)のことを부럼(ブロといいます。この殻の硬い부럼(ブロを音を出して噛むと、一年間腫れ物やできものができないという考えがあったようです。たぶん迷信ですけどね。(´ー`)

 他に、쥐불놀이(ジブノリ )、달집태우기(タテウギ)、들불놓기(ドゥノッキ)といった火を使った遊びもやります。これはただの遊びというより農作業を始めるにあたって火をおこすことにより悪い気運を追い払って厄払いをする意味もありましたし、田畑の草を焼くことで肥料を作ったり、害虫の卵を焼き払ったりするという意味もありました。

<<달집태우기(タテウギ)と쥐불놀이(ジブノリ )>>
    火事ではないです(^-^;)

 今日はみなさんもきれいなまんまるのお月様に何かお祈りをしてみてはどうですか。強く望んだらお月様が聞いてくれるかもしれません。私も今夜は全力で願い事をお月様に送信してみるつもりです!! (゜- ゜ )




火曜日, 2月 12, 0020

설날 お正月の行事

 今日は韓国のお正月설날(ソ)の行事についてお話しをしたいと思います。この前言ったとおりに韓国のお正月は旧暦の1月1日とその前後の1日ずつが祝日となります。大体お正月の前日はみんな里帰りをし、家族みんなが集まります。私の場合はお父さんが長男で家族がみんなうちに集まったものですから、幸いに「民族大移動」といわれるあの大渋滞に巻き込まれることはなかったです。(^ー^)
 前日には大体お正月の朝に行われるご法事、차례 チャレの準備でお母さんたちは大忙しいです。

차례 チャレ
家族全員が集まってこの世を去った先祖にお供えをする韓国式のご法事です。お正月の早朝に行います。お供え物としては나물ナム(お浸しもの)、チヂミ、肉、魚、果物などが上がります。

日本ではお正月に神社に行って神様にお祈りをするのですが、韓国は亡くなったご先祖様に今までの感謝を表し、またこれからの1年もちゃんと見守ってくださいという思いで幸福を祈るのです。

떡국 トックッ
 お餅で作るお正月料理。차례(チャレ)にも供えます。
차례(チャレ)が終わった後、家族みんなでお供え物と떡국(トックッ)を食べます。
 この떡국(トックッ)を一杯食べてから1歳取るという認識があって설날(ソ)には欠かせない料理なのです。 それで子供たちはみんな2杯、3杯…もっと食べたがりますけど、大人たちは(特に女性は)「これでまた一歳とるのか~」って少し嫌がりながら食べますね。牛肉で出汁を作って小判形のお餅を入れるんですけど、家によってギョーザを入れたりもします。




세배 セベ
 食事を終えたら祖父母や親戚に韓国式のお辞儀、(チョ)をします。차례(チャレ)のときは(チョ)を2回しますが、生きている人に対しては1回だけします。お正月のあいさつでする(チョ)のことを세배(セベ)といいます。

 세배(セベ)は目下の人が目上の人にするもので、このとき目上の人から새뱃돈(セベッドン、お年玉をもらいます。何歳までもらうかというと家によって違いますけど、大体学生のときはもらえますね。
 私は今年帰らなかったので새뱃돈(セベッドン)がもらえなくてすごく残念です。(;へ:)たぶんソウルにいてももう大人なんですから誰にももらえないとは思いますけど…(´▽`;)
 
 とにかくこういう차례 チャレと세배 セベを終えたら
お正月の大きな行事は終わりですね。その後は親戚の家を回ったり、
お墓参りに行ったり、古宮とかにちょっとお出かけしたりします。
古宮や伝統家屋の村、博物館などではいろいろ설날(お正月)のイベントがあって伝統遊びの体験や伝統芸能の公演などがあります。
 
 こういった賑やかな感じで連休の3日はあっという間で終わっちゃいます。
今年の場合は週末とつながって休みがかなり長かったものですから、
차례 チャレと세배 セベを早く済まして海外旅行に出た人も多かったみたいです。でも、連休が長ければ長いほど日常に戻ったときのだるさはやっぱり倍増しますね。(^^;)
連休が終わってからお母さんも友達もみんな仕事したくない~ってかなり苦情を言ってきました。떡국(トックッ)も食べられなかった私にそんなこと言わないでくださいぃ~(T∇T)

火曜日, 2月 05, 0020

韓国のお正月 설날(ソルラル)

 明日から韓国はお正月休みです。
何でいまさらお正月?って思う方もいらっしゃると思いますが、韓国は旧暦でお正月を過ごしているからです。お正月の当日とその前後の1日で3日間が祝日となっていて今年の場合は水木金が休みですね。週末も入れて5連休なのです!!うらやましい!(´o`)
もし昨日と一昨日に年休が取れたら何と9連休になるのでこれこそゴールデンウィークですね。でも、これも都合がいいときの話で毎年こうなるわけではないです。旧暦で数えるので、たとえば1月1日がちょうど日曜日だったら土、日、月がお正月休みとなって、結局月曜日1日しか休めないということになっちゃいます。それこそ災難ですけど。 ( ̄ロ ̄lll)

 とにかく明日からお正月休みということで韓国は今お祭り騒ぎになっているみたいです。大体お正月は家族と過ごすので多くの人が里帰りをします。この里帰りがまた「民族大移動」と言えるほどすごいもので高速道路を駐車場に変えてしまいます。
 最近は里帰りの人が少なく、海外旅行に行く人が多いとも言われていますけど、話によると里帰りの人で今日からもう渋滞が始まったようです。やっぱり何だかんだ言っても親や家族、親戚に会いに行く人の方が圧倒的に多いみたいです。
<人でいっぱいになっているバスターミナルと
今日から始まった渋滞で駐車場になってしまった高速道路です
午後3時の状態。まだ休み始まってないですのに(・ ・;)>

 昨日もお母さんから電話がきて설날ソルラルなのに寂しいでしょう、って言われましたけど、こっちは全然お祭り騒ぎじゃないから、寂しくなることもないですね(^^;)もしみんなお祭り騒ぎの中で一人だけ家族と離れているんだったらそれはちょっと寂しいかもしれないですけど。まあ、でも세뱃돈(セベッドン、お年玉)をもらえないのは確かにちょっと寂しいですね。(T_T)
 
 설날ソルラルの行事はまた改めて書きますので今日はここで!!
この前も言いましたけど、韓国のお正月なので
またもう1回言わせてもらいます!
 
みなさん~「새해 복 많이 받으세요!(セヘ ボンマニ バドゥセヨ)」
たくさんの福を受けてください!!

<かわいいお嬢さんも韓服(한복,ハンボでおめかしして
おじいさん、おばあさんのところに行くみたいですね。(⌒ー⌒)
잘 다녀오세요~!!(ジャル タニョオセヨ、いってらっしゃい)>

月曜日, 2月 04, 0020

民衆の鼓動 韓国美術のリアリズム

都城市立美術館で韓国の現代リアリズム美術の展示会が開かれますのでお知らせします。ドラマやテレビなど、マスコミで見慣れた韓国とは違う、新たな韓国の一面がみれるいい機会ですので、ご興味のある方はぜひご鑑賞ください。
詳しいことは↓のホームページでご確認お願いします。

都城市立美術館 miyakonojo city museum of art

<<HPの紹介文より>>
 アジアの現代美術の中でも韓国の美術は、日本でも早くから知られてきました。 しかし日本に紹介されたのは、70 年代の「単色絵画」といわれる抽象絵画、90 年度以後のインスタレーションや映像作品が主であり、80 年代の韓国で高揚した民主化運動を背景とする「民衆美術」は、ほとんど紹介されていません。
 本展は、その「民衆美術」を中心に、1945 年から近年までの韓国美術における リアリズム傾向-現実社会を反映したり、現実社会の問題に向き合う美術-を初めて体系的に紹介する展覧会です。 

 韓国では、日本の植民地から解放後間もなく朝鮮戦争が起こり、
国土が荒廃し、その後も軍事的な緊張が続きます。
60-70 年代の朴正熙、80年代の全斗煥と続いた軍事独裁政権は、経済成長をなしとげる一方、民衆の生活は向上せず、政治活動や表現の自由が抑圧されてきました。その中で、韓国の現状からかけ離れた、少数のエリートや愛好家のための美術に疑問を感じた美術家たちは、
自分たちの生きる社会や人々の暮らしを見つめ、韓国独自の、民衆による民衆のための美術を作り出そうとしました。そこでは美術家は、政治・社会の問題を一般民衆に伝え、民主化運動のために機能する美術活動を実践したのです。

 このように、巨大な政治運動と密接に結びついた美術運動は、全アジアの美術史上でも希有のものといえます。 民主化がすすみ経済危機からの脱出もなしとげグローバル社会の一員となった今の韓国でも、「民衆美術」に見られた庶民への暖かい眼差しや、社会の現実・歴史に誠実に向き合うリアリズムの精神は、若い韓国作家の作品にも継承されています。 
 「韓流」ブームが一段落した今、より深く韓国を知り、その豊かな文化の鉱脈を見つけるために、見逃せない展覧会です。