金曜日, 11月 16, 0019

韓国の受験



 昨日は韓国の受験、「修学能力試験(수학능력시험、スハクヌンリョクシホム)」がありました。みなさんもテレビとかでみたことあるかもしれないですが、パトカーまで出動して学生を運ぶのがまさにこの日です。たぶん外国人からみたらなぜそこまでやるのかとちょっと変に思うところですね。



 韓国で大学に入るためには国立、私立関係なくこの試験を受けないといけないです。 大体この試験の点数で入られる大学が分かれます。
後から願書を入れた大学側からの試験や面接もあるのですが、実際的にはこの「修学能力試験(수학능력시험)」の点数が当落を分けます。
こういうシステムなので韓国はこの試験に全力を注ぎます。
17、18歳の学生たちは「これで人生が決まる!」 というような
プレッシャーを背負って試験に臨みます。あまりにもかわいそうです。
大学に入ったからといって人生がからっと変わって
ばら色になるわけでもないですのに。むしろ泥道の始まりといっても…… (´▽`;)



 受験の時期となると受験生も受験生ですが、
周りの人もかなり大変です。できるだけ縁起の悪いことは言わないように、しないように気をつけて、受験生たちへの贈り物を準備したりするのです。

受験生たちへの贈り物はいろいろありますけど、
代表的なものがお餅と飴です。これは餅と飴が口の中によくくっつくことからきたものです。
韓国語でくっつくという意味の「붙다(ブッタ)」は試験などに受かる、合格するという意味も持っているからです。最近はそれ以外にもいろんな合格応援グッズが出てきて11月にデパートやショッピングセンターへ行くと「合格グッズコーナー」が設けられていて何だかお祭り騒ぎみたいな感じもします。


<試験場の前で応援をしている後輩たち>

 「修学能力試験(수학능력시험)」の日になると

一日中ずっとテレビやラジオで関連ニュースが出てきます。
受験生たちが渋滞にかからないよう出勤時間も遅らせます。
学校の回りを通る車はトラブルがあったりしても
クラクションは鳴らさないように気をつかいます。
こういう国民的なバックアップの中で試験は行われます。

 昨日試験が終わって受験生たちは今ちょっとは楽になったでしょうね。
昔は大学を出た方が安定して楽な生活ができたので

みんな受験に熱心になっていましたけど、最近は大学を出たか出てないかよりどこを出たか、そこでどういう活動をしてどういうことを身につけたかが問われる時代なので 今の受験生たちはたぶん大学に入っても
英語の勉強や各種資格の取得などに追われて はねを伸ばしてゆっくり遊ぶ暇などないですね。 もっと険しい競争が待っているわけです。
ま、先のことはともかく、一応一大事が終わって
受験生もその家族もほっとしていると思います。
お疲れ様でした!!(^o^)ノ







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