木曜日, 9月 11, 0020

추석(秋夕、チュソク)

 今週の土曜日から来週の月曜日まで韓国は추석(秋夕、チュソク)連休に入ります。(そういえばたまたまですけど、日本も連休ですね。だからといって추석(チュソク)が‘敬老の日’なわけではありません^^;) 추석(チュソク)って何でしょうと思う方のために今日は추석(チュソク)をご紹介します!!

 추석(チュソク)とは、旧暦の8月15日のことで、親戚一同が集まって先祖の墓参りをしたり、秋の収穫に感謝する習わしであります。昔から一年で月が最も明るく輝く旧暦の8月15日には盛大なお祭りが行われていてこの時期に추석(チュソク)の風習が形成されて次第と祝祭になり今に伝わってきたそうです。今は毎年旧暦の8月15日とその前後の1日ずつで3日が祝日となっています。お正月もそうなんですけど、韓国では農耕時代からの行事や風習は旧暦で行うため、陽暦のカレンダーでは毎年日が違います。
 今年の場合は旧暦の8月15日が9月14日のため、13~15日が祝日で連休になるわけです。といっても土日とかぶってしまって結局休むのは月曜日1日だけですけど・・・(残念ながら)韓国の場合は祝日と日曜日がかぶっても振り替えとかがないため今年の短い추석(チュソク)にみんながっかりしているようです(・ー・ )

추석(チュソク)といえばなにより송편 (ソンピョン)です!!
송편 (ソンピョン)추석(チュソク)の代表的な食べ物です。うるち米の粉を水で練ったものを皮にして小豆、栗、ナツメなどを中に入れてギョウザみたいに包みます。それを松葉を敷いた蒸し器に入れて蒸せばとても香ばしい송편 (ソンピョン)ができあがります。食感はモチモチしてるんですけど、弾力があって団子の方に近い感じです。
これは추석(チュソク)には欠かせないもので14日の夜に家族が集まって月を見ながら송편(ソンピョン)を作るのですが、きれいな形に作ればカワイイ赤ちゃんを産むという俗説もあります。(うちの母はかなりきれいに作れるのでやっぱりこの話は根拠のない迷信に違いないです-_-)

 추석(チュソク)の時期になると田畑は五穀が実り鮮やかな黄金色となるのですが、この収穫されたての新米、お酒、果物などをご先祖にお供えする차례 (茶礼、チャレ)とういうご法事を추석(チュソク)当日の朝に家族親戚が集まって行います。宗教的なものというより、民族伝統の儀式です。ご先祖に秋の収穫を感謝し、またこれからの家族の無事や安寧をお願いする行事です。차례 (チャレ)の後はお供え物を下げそれを家族みんなでいただきます。これを福を食すと書いて「飲福(음복、ウムボク)」といいます。先祖と同じものを家族で分かち合って食べることで、福を授かり一家の絆が深まるとされています。そしてこれが終わったらお墓参りに行ったり親戚回りに行ったりして추석(チュソク)をすごします。


 韓国には昔から「多からず、少なからずいつも추석(チュソク)のようであれ」という言葉があります。万物が実を実り、気候もこよなく良い1年で最も豊かな추석(チュソク)のようにいつも豊かで楽しく暖かく過ごしたいという希望がこもった言葉です。いろいろ騒がしい秋なんですけど、今年の추석(チュソク)には自分だけのためじゃなく、みんなが豊かで幸せになれるよう満月にお祈りしてみたいです。14日にきれいな満月が見れるかドキドキです('ー'*)

즐거운 추석 보내세요(チュルゴウン チュソク ボネセヨ、よい추석(チュソク)をお過ごしください)

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